みんなで子育て バディチームの里親家庭支援

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里親家庭支援に関するさまざまな情報をお届けします

バディチームとは?

バディチームは子育て支援・虐待防止を目的に家庭訪問型の支援活動を行うNPO法人です。さまざまな背景や事情を抱えて子育てが大変になっている家庭に訪問し、保育や家事などの具体的なお手伝いをしながら家庭の孤立を防ぎ、親子を支える活動を行っています。里親を「増やす」と同時に「支える」ことが必要との立場から、里親家庭に対しても支援を行っています。
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issue

社会的養護の子どもたち

虐待やさまざまな事情により生みの親のもとを離れて暮らす「社会的養護」の子どもたちは全国に約42,000人。東京都内では約4,000人います。
このうち里親家庭(ファミリーホームを含む)に委託されているのは約2割にとどまっており(R3年度末)、日本は国際比較で大きく後れを取っています。
里親等委託率は、施設等が76.5%、里親・ファミリーホームが23.5%となっています

一筋縄ではいかない里子養育

乳児院や児童養護施設などでの「施設養育」から、里親のもとでの「家庭養育」へ、この流れを推進するために国は数値目標を掲げて里親を増やすことを都道府県に求めていますが、ただ数を増やせばいいわけではないことは言うまでもありません。
里親は「子育てのプロ」とイメージされてしまったり、「望んで引き取ったのだから」と支援を受けることにネガティブなイメージを抱かれることもありますが、さまざまな背景や事情、別れと喪失の経験をもつ子どもたちを引き受け、育てるという里親養育は、とても一筋縄ではいかないことです。過去には里親家庭でも痛ましい事件も起きています。
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里親を「増やす」と同時に「支える」

「里親を増やす」ことと同時に、「里親を支える」ことが必要であるという立場から、バディチームでは里親家庭に対する訪問型の支援を行っています。乳幼児の見守り・遊び相手や、保育所や学校への送迎、家事など、どんな家庭でも必要としている生活援助を里親も同様に必要としています。
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action

バディチームの里親家庭支援

  1. 専門機関と連携する

    里親家庭の暮らす地域の児童福祉施設(乳児院や児童養護施設)の里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)、またフォスタリング機関(里親養育包括支援機関)と連携しながら、育児・家事の支援者を派遣しています。

  2. 「制度の狭間」への支援や制度化の働きかけ

    里親家庭への支援制度は拡充が進められていますが、それでも制度の対象とならず「制度の狭間」となってしまう家庭も少なくありません。バディチームではそうした家庭に対する支援も関係機関と連携しながら実施し、制度化にむけた働きかけも行っています。

  3. 非専門職の参加促進

    現場の支援者は一定の研修を経たあと、里親支援に必要な知識とスキルを身に付けた上で活動にあたっていますが、決して高度な知識を有した資格者や専門家というわけではありません。その経験から、専門家ではない地域住民が参加できる領域なのだということを、講演会などを通じて普及啓発していくことにも取り組んでいます。

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私たちは、これからも社会的養護のもとで暮らす子どもたち、子どもたちの生活を支える里親、そして施設の職員さんたちも、社会全体で応援していきたいと考えています。「みんなで子育て」する社会の実現にむけて、取り組みを続けていきます。

これまでの取り組み

2009年
里親支援モデル事業(全国社会福祉協議会助成)
2010年
里親家庭ファミリーサポート事業(日本財団助成)
2012年
東京都「里親支援機関事業(育児家事援助者派遣担当)」受託
2015年
厚生労働省平成27年度子ども・子育て支援推進調査研究事業
「里親支援に求められる養育支援とその課題に関する研究報告書
2015年
養子縁組家庭の子育て支援と仕組みづくり事業(東京都福祉保健財団助成)
2017年
「社会で子育て!社会的養護が必要な子どもたちへの子育て支援」事業
(東京都福祉保健財団助成)
2020年
世田谷区児相「里親支援のための育児家事援助者派遣事業」受託
2020年
江戸川区児相 里親家庭支援「さとおや・おたすけ事業」受託
2022年
「子育て家庭に対する訪問型養育支援の強化(訪問型養育支援強化)」事業(日本財団助成)
2022年
「里親家庭の親子を地域で支えるための保育士・教員・学童職員むけ啓発プロジェクト」
(NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド助成)調査報告書
2024年
「里親子に対する理解促進および訪問型支援の強化」事業(日本財団助成)

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