認定NPO法人バディチーム
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お知らせ 2026.04.10

【事業報告】日本財団助成事業「里親子に対する訪問型支援の強化と調査研究」(2年目)

バディチームでは2025年度、公益財団法人日本財団より助成を受け「里親子に対する訪問型支援の強化と調査研究」事業を実施しました。

里親家庭に対する訪問型の支援事業、とくに地域住民など非専門職も参画する支援の取組みが制度として社会に広がることをめざす事業で、2年目は4つの取組みを実施しました。

1.里親家庭に対する訪問型支援

2.制度検討連絡会の開催

3.非専門職参画型の里親家庭むけ訪問型支援制度の実施状況調査

4.中間報告会の開催と報告レポートの配布

里親家庭に対する訪問型支援

東京都内において、既存の制度事業では対象要件に合わない、あるいは時間数等が不足している家庭に対して、家庭訪問型の支援を行いました。
(計7家庭8ケース/129回/276時間)※速報値

前年度以前からニーズのあった長期外泊交流期間中の家庭に加えて、中学生・高校生の里子のいる複数の家庭にも支援を実施しました。
保育、調理、掃除、送迎、学習支援など、ニーズに合わせて具体的なお手伝いを行っています。

中高生の里子のいる家庭への支援では、里親の負担軽減という側面のみならず、里子に対する直接支援の面があります。
思春期の心の揺れはありながらも成長していく里子さんに、児童相談所やフォスタリング機関とは異なる立場で寄り添う支援が、受け入れてもらえた面があるようです。

2026年度も引き続き、児童相談所やフォスタリング機関、また里親支援専門相談員のみなさんと連携しながら、取組みを継続します。

制度検討連絡会の開催

これまでの支援事例をもとに、自治体へ提案する制度の骨子を作成するための検討会を実施しました。(計4回)

すでに事業連携のある地域において、里親支援センター職員、里親支援専門相談員、また児童相談所の職員にも出席をいただき、制度事業の拡充のあり方を議論し、改訂案を作成して自治体に対して提案を行いました。

希望者が使いやすい制度であることも大切ですが、関係機関がチームとなって協議・検討し、必要な家庭にこちらから支援を届けるということが実現されるよう、拡充の方向性を示しました。

また同様の制度事業がまだない地域(埼玉県内)においても、フォスタリング機関職員、里親支援専門相談員、児童家庭支援センターの職員に出席いただき、支援体制のあり方について意見交換を行いました。
児童相談所や里親会との連携・役割分担についても、各地域で試行錯誤が続いています。

非専門職参画型の里親家庭むけ訪問型支援制度の実施状況調査

バディチームが取組むような里親家庭に対する訪問型の育児・家事支援事業は、この間の国の里親家庭支援の推進・拡充においてはメニューに含まれておらず、検討の論点としても十分に取り上げられているとはいえません。
そのため全国的に同様の事業がどの程度実施されているのか、実態が明らかになっていない状況です。

そこで、同様の事業が全国でどの程度の地域で実施されているのかを明らかにするため、全国の児童相談所、里親支援センター、フォスタリング機関、児童家庭支援センターを対象にアンケート調査を行いました。

結果、里親家庭むけの訪問型の育児・家事の支援事業が行なわれているのは全国の1~2割程度の地域にとどまっていることがわかり、さらにそのうち訪問支援員の資格要件がない、つまり「非専門職」参画型となっている取組みはさらに少ないことが明らかになりました。

一方で、事業を実施していない機関のうち約6割からは事業の実施について肯定的に検討したいとの回答があった他、事業を実施している機関も含めて、訪問型の育児・家事の支援事業に非専門職が参画することの推進について肯定的な回答も6割を超えました。
取組み事例が広く認知されることで、今後より多くの地域で事業が実施されていく可能性のあることが示唆されています。

調査報告書の全文はこちらからご覧いただけます。全国の支援従事者から寄せられた声も、ぜひご覧ください。

非専門職参画型の里親家庭むけ訪問型支援制度の実施状況調査 調査報告書

中間報告会の開催と報告レポートの配布

この取組みの中間報告会として、2026年1月24日にオンラインイベント「里親家庭に「子育て支援」は届いているか」を開催しました。

ゲストは認定NPO法人優里の会さん(熊本県)と、里親支援センターほだかの里さん(愛知県)。全国から100名近い支援従事者にご参加いただき、それぞれの実践事例について学び合いました。

当日のもようは、イベントレポートとアーカイブを公開しています。ぜひご覧ください!

▼イベントレポート

里親家庭に「子育て支援」は届いているか~地域住民とともに育む社会的養護の実践報告~

▼アーカイブ動画

里親子とともに悩み、ともによろこぶ応援団に

共働きの里親家庭は5割を超え、「一般」の子育て家庭が必要とするような子育て支援を里親家庭も必要としており、そしてそうした支援は、有資格者や専門職でなくても、担うことができます。

里親子とともに悩み、ともによろこぶ理解者・応援団を地域に広げ、「みんなで子育てする社会」へむけて、2026年度も取組みを継続していきます。

※バディチームの里親家庭支援全体の取り組みについてはこちらのページをご覧ください
バディチームの里親家庭支援

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