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お知らせ 2024.11.11【保育バカ一代】vol.12 やめよう、歩きスマホ
街の中でこんな光景を見かけたことがある。
4歳くらいの女の子がスマホを見ながら歩いていたら、一緒に歩いていた母親がその子の手からスマホを取った。てっきり子どもの歩きスマホをやめさせたのかと思ったら、今度はその母親がスマホを見ながら歩き始め、女の子はその後を付いて行った。
その母親がスマホで何を見ていたのかはわからないが、仮にそれが目的地までのルートを示した地図アプリだとしても、画面を見る時はなるべく立ち止まり、歩く時は顔を上げてほしい。特に子どもの前では。
あまりにもスマホを見ながら歩いている人が多いので、私はある日、電車を降りてから改札を出るまでにすれ違う人々の歩きスマホ率をチェックしてみた。
「スマホ、スマホ、ふつう、スマホ、ふつう、ふつう、スマホ、スマホ…」
歩きながらスマホを見ている人が「スマホ」、見ていない人が「ふつう」だが、なんと「スマホ」が「ふつう」を上回ってしまった。
モラルハザードという言葉は「保険に入っているから大丈夫」と油断した保険加入者が事故を起こしてしまうことを指す保険用語だが、日本では道徳や倫理の欠如という意味で使われることも多い。
そういう意味では歩きスマホの増加はまさにモラルハザードだが、普通に歩いている人よりも歩きスマホの方が多いという逆転現象は、人間が遺伝子レベルで劇的に劣化しているのではないかと懸念してしまう。もはやモラルハザードではなくバイオハザードである。
何だか残念な話が続いたので、最後はほのぼのとする話で締めくくりたい。
訪問先のHくん(3歳)が、扇風機のリモコンを大事そうに握っていた。なんで?と私が不思議に思っていると、Hくんのママが説明してくれた。
「あれを使って、私がスマホで実家の母と話すときの真似をするんです」
リモコンを耳に当てて「もしもし、ばーば?」と言っているHくんを思い浮かべて笑ってしまった。
事務局スタッフ“しげさん”による時に温かく、時にユーモラスな保育エッセイ♪
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