家庭に訪問して活動するスタッフを「子育てパートナー」と呼んでいます。空いている時間帯や得意分野を活かすことで、きっとあなたにもできることがあります。
ACTIVITY
子育て支援・虐待防止を目的とした
家庭訪問型の支援活動を
行っています
行政や民間機関と協働しながら、主に東京都内で活動しています。
行政との協働(委託)による事業
自主または民間機関との協働による事業
講演・研修
行政との協働(委託)による事業
困難な状況にある家庭への訪問支援事業(子育て世帯訪問支援事業など)
国や自治体の虐待予防対策の一環として位置づけられた事業を、都内複数の自治体から受託して実施しています。
活動の最初期から取り組んできた「養育支援訪問事業(育児・家事援助)」は、2024年4月から「子育て世帯訪問支援事業」へ移行しました。
この事業の目的は、「家事・子育て等に対して不安や負担を抱える子育て家庭、妊産婦、ヤングケアラー等がいる家庭の居宅を、訪問支援員が訪問し、家庭が抱える不安や悩みを傾聴するとともに、家事・子育て等の支援を実施することにより、家庭や養育環境を整え、虐待リスク等の高まりを未然に防ぐ」と定められています。(こども家庭庁「子育て世帯訪問支援事業実施要綱」)
支援が必要となる家庭の抱える事情は、親の心身の不調や産後うつ、子どもの病気や障がい、ひとり親世帯、経済的困窮など、さまざまです。
近年では、若年の妊婦及び妊婦健康診査未受診や望まない妊娠等で、妊娠期からの継続的な支援を必要とする「特定妊婦」と呼ばれる家庭や、出産後間もない時期に子育てに対して不安や孤立感等を抱える家庭も増えています。
また、児童養護施設等の退所又は里親委託の終了により、社会的養育のもとから児童が家庭へ復帰した後の継続的な見守りも役割の一つです。
対象家庭は、保健師等の家庭訪問や乳幼児健診、または保育所・幼稚園・学校でのようすなど、関係機関からの情報提供によって把握され、行政(児童相談所・子ども家庭支援センター)からの依頼により支援が始まります。
支援の内容は、日常生活の家事(掃除や調理)、子どもの送迎、遊び相手、学習支援、子育ての相談相手など、実に多岐にわたります。
最前線で活躍している「子育てパートナー」を中心とした訪問支援員は、20代の学生から70代以上まで、性別も経験も資格の有無もさまざまなスタッフです。
必ずしも資格をもった専門職でなくても、事務局のコーディネーターが伴走しながら支援を実施しています。
支援者は具体的な生活援助(家事・育児)を行うことで、子育ての負担を軽減しつつ、養育者や子どもと信頼関係を築き、家庭の孤立を防ぎます。
また、親の代わりとしてではなく、親以外の「大人」として子どもにかかわることで、多様な人間関係を発展させていけるような支援のあり方も求められます。
そして、支援者と養育者は「してあげる」「してもらう」関係ではなく、ともに子育てにかかわる仲間という横軸の関係づくりを目指します。
こうした民間事業者や地域住民と協働した取り組みを実施している自治体は、全体からみるとまだまだ少ないのが現状です。親や家族だけに子育てを背負わせないためにも、この事業が広く実施されていくよう、行政や関係機関、他団体とも手を携えて取り組んでいかなければなりません。
食の支援事業
「食」は、子どもが成長する上で必要不可欠な大切なもの。 子ども食堂の取り組みが広がっていますが、そうした場所に出かけいくことも難しい家庭があります。そんな家庭に向けてバディチームでは支援者が家庭を訪問し、食事を作る支援を自治体より受託し実施しています。
多子世帯、ひとり親世帯、両親が外国籍、病気や障がい、子ども偏食などニーズは様々ですが、毎週決まった時間の訪問は、お互いに安心感と信頼感が生まれ、やがて一人で抱え込みがちだった保護者の気持ちにも変化が起きてきます。そこには専門的な立場ではないからこそ可能な関わりが生まれています。
実際に訪問した家庭からはこんな言葉をいただいています。
そして、実際に訪問してみると「食」に課題があると思われた家庭に、その他様々な困難があることも見えてきました。その要因は一つではなく複雑に絡み合い、外見からでは理解されていないことがほとんどであることがわかりました。 そこで、家庭の中だけでは解決の糸口が見えないことを行政や関係機関と連携し、新たな支援へつなぐ役目も果たしています。
調理を担当するのは、同じ地域に住む20代~70代の子育て支援に理解のある支援者たち。自治体の呼びかけにより現在100名を超える方が集まっています。
普段何気なくやっていることが、子どもたちの役に立つのなら、と訪問をして、ご飯を作ってくださっています。最近では男性の登録も増加傾向です。
これからも定期的にフォローアップ研修を重ね、より良い支援を目指していきます。
里親家庭支援事業
虐待やさまざまな事情により生みの親のもとを離れて暮らす「社会的養護」の子どもたちは全国に約42,000人。このうち里親家庭・ファミリーホームに委託されているのは約2割にとどまっており(R4年度末)、国際比較で日本は大きく後れを取っています。
乳児院や児童養護施設などでの「施設養育」から、里親のもとでの「家庭養育」へ、この流れを推進するために国は数値目標を掲げて里親を増やすことを都道府県に求めていますが、ただ数を増やせばいいわけではないことは言うまでもありません。
里親は「子育てのプロ」とイメージされてしまったり、「望んで引き取ったのだから」と支援を受けることにネガティブなイメージを抱かれることもありますが、さまざまな背景や事情、別れと喪失の経験をもつ子どもを引き受け、育てるという里親養育は、とても一筋縄ではいかないことです。過去には里親家庭でも痛ましい事件も起きています。
「里親を増やす」ことと同時に、「里親を支える」ことが必要であるという立場から、バディチームでは里親家庭に対して訪問型の支援を行っています。
乳幼児の見守り・遊び相手や、保育所や学校への送迎、家事など、どんな家庭でも必要としている生活援助を里親も同様に必要としています。
里親家庭の暮らす地域の児童福祉施設(乳児院や児童養護施設)の里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)、またフォスタリング機関(里親養育包括支援機関)と連携しながら、育児・家事の支援者を派遣しています。
現場の支援者は一定の研修を経たあと、里親支援に必要な知識とスキルを身に付けた上で活動にあたっていますが、決して高度な知識を有した資格者や専門家というわけではありません。
その経験から、専門家ではない地域住民が参加できる領域なのだということを、講演会などを通じて普及啓発していくことにも取り組んでいます。
私たちは、これからも社会的養護のもとで暮らす子どもたち、子どもたちの生活を支える里親、そして施設の職員さんたちも、社会全体で応援していきたいと考えています。
についてもっと詳しく知る
自主または民間機関との協働による事業
「制度の狭間」の家庭に対する訪問支援事業
経済的困窮、病気や障がい、家族の介護や世話(ヤングケアラー)などの背景により、生活や健康に支障が生じているにも関わらず、既存の制度や支援に当てはまらず「制度の狭間」に孤立し、社会的にとりこぼされている家庭も多く存在しています。
そうした家庭に訪問し、保育・家事・送迎・その他、家庭に必要なサポートを行います。
関係者(当事者)、関係機関からの相談をきっかけに支援が始まりますが、居住する地域の支援制度自体が十分でない場合だけでなく、制度はあるものの情報を得られていない場合や、行政に対する拒否感がある場合など、背景はさまざまです。
継続的なかかわりを通して家庭の状況を把握し、官民の関係機関と連携しながら、必要に応じて公的支援や地域の社会資源につながってもらうように支援を実施します。
またこうした支援の取り組みをもとに、背景となっている社会的な課題を明らかにし、民間機関とネットワークを構築しながら、既存の支援体制の見直しを働きかけていきます。
アウトリーチ連動型 小さな居場所事業
子ども食堂の取り組みの広がりに象徴されるように、近年「居場所型」の支援が拡充されています。
一方で、経済的困窮、病気や障がい、心身の不調など、さまざまな事情をもつ家庭においては、そうした不特定多数の人が集まる場所を利用することに難しさを抱える家庭も多く存在します。
そうした家庭に対して、マンツーマンあるいは少人数で過ごすことのできる小さな居場所で、親子に寄り添う支援を行います。
まず訪問型支援を実施することによって信頼関係を築き、それを基盤に、親子が安心して一時的に離れて過ごすことのできる居場所を利用してもらいます。
温かい手作りの食事や衛生的な部屋で心身を休めることのできるこうした場所は、強制的な一時保護の手前の予防的な支援にもなります。
一般的なショートステイ事業(子育て短期支援事業)において、実施する施設(乳児院・児童養護施設)や担い手となる地域の協力家庭が不足する中で、こうした小規模の、あるいは訪問型支援と連動した形の支援の取り組みが広がるよう、社会に対して働きかけていきます。
小さな居場所「ばうむ」
バディチームの小さな居場所事業は、拠点「ばうむ」で実施しています。「ばうむ」には、ドイツ語のbaum(樹木)と「場所を生む(場生む)」の2つの意味があります。子どもも大人も少しずつ、年輪を重ねる樹木のように育っていく。ここはそんな人たちの居場所でありたい。「ばうむ」にはそんな願いが込められています。
講演・研修
講演等による普及啓発活動
家庭訪問型の子育て支援活動や社会的養育についての普及啓発のため、講演会や研修会を開催するほか、各種イベントへ代表の岡田や団体スタッフをお招きいただいて、バディチームの取り組みについてお伝えしています。
講師依頼はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
講演や研修テーマの一例
- ・児童虐待防止、予防の取り組みについて
- ・家庭訪問型支援の実際や有効性
- ・養育困難家庭の背景
- ・社会的養護の子どもたちや里親家庭への支援
- ・里親子に対する具体的な対応について
- ・自治体・企業との協働について

保護者
「温かい料理を子どもと一緒に食べることができた。」
「調理ってもっと大変だと思っていたけど、手際よく出来上がるのを見て自分でも出来るかもって思った。」
「子どもの偏食を一緒に考えてくれる。」
子ども
「自分の家で、自分のお皿で温かいご飯が食べられて幸せと思った」(16歳)
「料理を一緒にやったら楽しくて、夢が「シェフ」になった」(9歳)
「サンドイッチが家で作れるものだと初めて知った」
(コンビニやスーパーで売っているものだと思っていたので)(8歳)