特定非営利活動法人バディチーム
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コラム 2023.06.01

【今日このごろのこと】vol.1 こどもの声を聞き、こどもの最善の利益のために

今年 4 月、「こどもまんなか社会」の実現を目指してこども家庭庁が発足され「こども基本法」が施行されました。

 

こども家庭庁の軸にもなる、こども政策の基本理念には 「子どもの視点、子育て当事者の視点に立った政策立案」 をはじめとする6つの項目があり、そのうち1つの項目には「待ちの姿勢から、予防的な関わりを強化するとともに、必要なこども・家庭に支援が確実に届くようプッシュ型支援、アウトリーチ型支援に転換」と掲げられており、 国の施策としても訪問型支援が重視されていきます。

 

私たちがこれまで担ってきた「養育支援訪問事業」の育児家事支援の実施率は 47% (2020 年厚労省 ) と低く、全国的に訪問型支援を拡充する目的で、来年度から新たに「子育て世帯訪問支援事業」として独立し、生まれ変わります。

 

そして、こども基本法の理念においては、こどもが「自分に直接かかわることに意見が言える」「こどもの意見 が尊重される」ことが掲げられています。「こどもの声を聴く」ことを具体的に進めていく機会が増えていきます。

ともすると、児童家庭福祉の最前線の現場ほど、大人がこどもにとって良かれと思うことが優先に進められ、 実はこどもの声を聴くことが後回しにされてしまっているのでは、という当事者からの声も多く届いています。

 

同様に私たちの訪問型支援でも、「保護者を支えることを重視することで、こどもの声が聴けていなかったのではないか」と、私自身も過去を振り返り、反省している事例がいくつもあります。

 

これまでの経験を活かして、新たな制度として変えていく大切な時期を迎えています。

 

昨年度バディチームでは、厚労省に対して新制度に向けた提言活動を行ってきました。今年度も引き続き、こども家庭庁や自治体への提言活動を行いながら進めていきます。

 

「こどもの最善の利益」を優先とした制度になるよう、これからも現場の声を届けていきます。

 

▼こども家庭庁

https://www.cfa.go.jp/top/

▼こども基本法

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-kihon/

 


 

どんな子育て家庭でもちょっとしたことから虐待リスクが高まります。虐待は他人ごとではなく、誰にでも起こりうる可能性があるもの。適切な支えがあることで助けられる家庭がたくさんあります。

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