特定非営利活動法人バディチーム

【保育バカ一代】vol.6 子どもと発熱とノートPCと

秋が深まり冬の足音が近づくと、私は食品会社のCMを見て「シチューやお鍋のおいしい季節がやってきたな」とワクワクし、製薬会社のCMを見て「やっぱりこの女優さんいいな」ではなく「風邪をひきやすい季節になったな」と実感する。なるべく風邪薬のお世話にはなりたくないものである。

 

子どもの発熱には周囲の大人が早く気付いてあげたいが、実際はなかなか難しい。
活発な子が発熱でおとなしくなると「おや、どうしたのだろう?」と異変に気付きやすいが、普段からおとなしい子が発熱しても「いつも通りだ」と異変に気付きにくい。なお、活発な子の場合でも、その子がおとなしくしているのを見て「今日は手がかからなくてラッキー♪」と思ってしまったら、やっぱり異変に気付くことはできないので注意しよう。

 

映画やドラマで主人公の男が苦しそうに倒れて、ヒロインの女性が男のひたいに手を当てて「まあ、すごい熱!」というシーンをよく見かける。しかし、私は子どものひたいに手を当てても、熱いかどうか正直よくわからない。そんな私が子どもの異変に気付くのは、子どもを抱っこしたときが多い。

「あれ?この子、熱があるんじゃないか?」と思ったときの子どもの体温は独特で、それは汗をかくほど元気に遊んだ子どもや、お風呂でよく温まった子どものそれとは全く異なる。

 

真夏にノートPCで作業をしていると、熱を帯びたPCに手や指が触れたりこすれたりして、低温やけどをしそうなジワ~ッとした熱さを感じることがある。熱のある子どもを抱っこしたときの感覚はそれに近く、まるで巨大なノートPCを抱き締めているかのような独特の熱さが、子どもの体の奥底からジワ~ッと伝わってくるのである。そういう子を体温計で検温すると高い確率で熱があるので、子どもの発熱に遭遇した経験のない人は参考にしてみてほしい。

合言葉は「子どもの発熱は真夏のノートPC」である。

 


 

事務局スタッフ“しげさん”による時に温かく、時にユーモラスな保育エッセイ♪ 

過去の記事はこちらからご覧ください!

▼vol.1 「北斗の拳」と見守る心

▼vol.2  涙の理由(わけ)

▼vol.3 子ども騙しが子どもに通じなかった件

▼vol.4 送迎バスの思い出

▼vol.5 中国からきらSちゃん

 

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