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コラム 2022.12.21

【保育バカ一代】vol.8 冬休みなので映画の話をしよう

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『キンダガートン・コップ』は、主人公の鬼刑事が幼稚園に潜入捜査するため、その幼稚園の先生となるストーリーである。犯人との対決シーンなどアクション要素もあるが、見どころは何といっても保育シーンだ。

 

初めこそ主人公は犯罪者以上に凶悪な子どもたちに手も足も出ないが、自らの経験を生かした警察学校ごっこをきっかけに、次第に子どもたちと絆を深めていく。未経験からスタートして、先生として一歩ずつ成長していく主人公の姿は、子どもと関わる仕事をする人の多くが共感できるだろう。

 

子どものエグイ台詞やお国柄の違いなど好みの分かれる部分もあるが、笑いあり涙ありの良作である。興味のある人はぜひ。

 

シュワルツェネッガーといえば『ターミネーター2』のT-800役を思い浮かべる人も多いだろう。この映画の最大の特徴は、前作『1』では恐ろしい敵だったT-800が、今回は頼もしい味方として描かれている点である。主人公サラ・コナーは敵の新型ターミネーターT-1000から息子のジョンを守るため、同じくT-1000からジョンを守るという目的を持つT-800と共闘する。

 

しかし、なぜサラはかつての敵であるT-800のことを信じ、共に戦うことができたのだろうか。それは、まるで父子のようにT-800とジョンが交流している様子を見ていたからである。

 

子どもと関わり、行動で示すことで親との信頼関係が生まれ、互いに協力して困難を乗り越える。

まるで我々の仕事のようではないか。T-800がコナー親子との関わりを通じてだんだん人間っぽくなっていったように、我々も支援を通じて成長していきたいものである。

 

日本の映画も負けてはいない。『ゴジラVSメカゴジラ(1993)』ではゴジラがベビーゴジラ(設定上は他人)を守るため、人類の最終兵器メカゴジラと死闘を演じる。

人間に勝るとも劣らない、ゴジラのベビーに対する深い愛情に刮目せよ!

 

 


 

事務局スタッフ“しげさん”による時に温かく、時にユーモラスな保育エッセイ♪ 

過去の記事はこちらからご覧ください!

▼vol.1 「北斗の拳」と見守る心

▼vol.2  涙の理由(わけ)

▼vol.3 子ども騙しが子どもに通じなかった件

▼vol.4 送迎バスの思い出

▼vol.5 中国からきらSちゃん

▼vol.6 子どもと発熱とノートPCと

▼vol.7 Tくんと謎のマジシャン

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