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お知らせ 2024.08.22【今日このごろのこと】vol.4 訪問型子育て支援~親を頼れなかった子ども時代から・・・伝えたいこと (2023年8/1 渋谷のラジオ 渋谷社会部より)
■出演者■
写真左上:ヨウさん、写真下:しろしさん(認定NPO法人ブリッジフォースマイル登壇者)
写真右上:岡田妙子(バディチーム)
ヨウさん・しろしさんは、認定NPO法人ブリッジフォースマイル主催のイベント「コエール2023 親ありき日本をこえる(7月8日開催)」において、バディチームの岡田も登壇し、ご一緒したことがきっかけで、今回ラジオ出演をしていただけることになりました。
お二人は、それぞれとても厳しい子ども時代を生き抜いてきました。
親を頼ることは出来ず、むしろ精神的に不安定な親を支え、親の代わりに家事や兄弟のお世話をする毎日。ずっと家に居る親から日常的に暴力をうけるという毎日。
そのような経験を経て大人になり、現在は子ども時代も含めた自身の経験や思いを発信し、人知れず苦しんでいる子どもに光をあて世の中の多くの人が見えていない、気づいていない存在を浮かびあがらせるという役割を担っています。
そんな二人に<当時、もし訪問型支援があったら?>という問いを投げかけました。
親ははたして訪問型支援を受け入れ、継続することができたか?
「生活が厳しい状況だったので、お金の支給だったら両手をあげて喜んでいたと思う」
「精神的に安定している時期であれば、すんなり受け入れていたと思うが、タイミングが悪い時期であれば、支援に入ったとしても途中で関係性をスパッと切られたと思う」
「誰がきても家には入れなかったのではないか。郵便配達の人でもけんかをしてしまう」
「家に支援が入るなら切腹すると言うと思う・・・」
「児相でなければ、心をひらくかも・・・」
まずは、支援に入ること自体に大きなハードルがあり「支援が入ることへの強制力があったら」ということが、いつもテーマになります。
子どもは困っているけど、困っていると自分からは言えない
「中学生時代、チャイルドホットラインに連絡してみたら、後日、担任の先生より話を聞かせて欲しいと言われた。大好きな担任の先生に迷惑をかけたくない、先生の時間外労働になるのではないかと心配して<全部嘘です>と言ってしまった。」
「高校3年生、大人に助けを求められる最後のチャンスと思い、自分から児相に電話をした。そこで担当地区が違うので、かけなおしてください、と言われショックを受け、電話をかけなおす気力も失ってしまった。」
「親の対応で夜中に病院に同行し、朝の4時か5時に自分だけが帰される。そんなことを繰り返していた。<ちゃんとご飯食べているの?>と1回だけ病院で聞かれたことがあり、大丈夫では無かったが、大丈夫です、ありがとうございますと答えた。
聞かれたことは嬉しかったが、その後のアクションにつながることは無かった。その後も弱音を吐くこともなかった」
大人はどうしたら良いのか
「子どものことを気にかけて欲しい」
「普段から何気ない会話をしてくれる大人が近くに居てくれたらよかったかも」
バディチームに伝えたいこと
「自分たちと同じような状況にいて、今困っている子どもたちのためにも頑張って欲しい。こうやったら上手くいく、という正解は無いので、子どもたちとの出会いの中で、少しずつ変わっていけるようにとにかく続けていくことが大事」
とエールを送って頂きました。
お話いただいたお二人の勇気と行動力に敬意を表し、私達はここから学び、ここから制度設計を考える必要があると、改めて思いを重ねた大事な時間となりました。
▼認定NPO法人ブリッジフォースマイル
▼渋谷のラジオ
https://note.com/shiburadi/n/n2811ba8bd547?magazine_key=m56e0af985766
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