【開催報告】「年次寄合(よりあい)2026 」
2026.07.21
【子育てパートナーの活動】食卓から親子の安心を支える「食事の支援」
バディチームでは、さまざまな事情で子育てに困りごとを抱えるご家庭を訪問し、親子に寄り添う「子育てパートナー」が活動しています。
今回ご紹介するのは、活動の柱の一つである「食事の支援」。
「食事の支援」といっても、単に食事を作るだけではなく、食事作りを通じて、親子の暮らしに伴走していく支援です。今回は活動内容や具体的な事例など、食事の支援にスポットを当ててご紹介していきます。
買い物から片付けまで、暮らしに伴走する支援
食事の支援では、ご家庭の希望や状況に合わせて、「買い物」「食事づくり」「片付け」を行います。
子どもが保育園や学校から帰宅した夕方に訪問して夕食をつくることもあれば、日中に訪問して、心身の不調で休んでいる保護者に代わって数日分の作り置きおかずをつくることもあり、ご家庭により支援の内容は様々です。
時には、子どものリクエストに応えてカレーやハンバーグなどの大好きなメニューを作ったり、子どもと一緒に調理をすることもあります。食事を作って終わりではなく、食後の話し相手になったり、勉強を見守ったり、片付けを一緒にしたりすることも大切な時間です。
「誰かが来てくれてあたたかい食事を作ってくれる」
その時間そのものが、子どもにとって安心できる経験になっていきます。

子育てパートナーの活動のマンガを公開しています。
ウェブで読む→子育てパートナーの活動マンガ『扉の向こう』第2話
インスタグラムで読む→こちらのリンクから📲
食事の支援は、孤立を防ぐ第一歩。家庭の困りごとを必要な支援へつなぐ。
食事の支援を必要としているご家庭の背景は、一つではありません。
多子世帯、ひとり親家庭、外国にルーツのある家庭、保護者の病気や精神疾患、産後うつ、障がい、子どもの偏食、経済的困窮など、さまざまな事情があります。
保護者自身が手作りの温かい食事がある家庭生活を経験してこなかったために、「子どもにどう食事を用意したらよいのか」がわからない方もいます。精神的な不調で寝込んでいる間に、子どもの食事が簡易的なものに偏ってしまうケースもありました。
そうしたご家庭に入っていくと、食事以外の課題も見えてきます。
孤立や、生活環境の乱れ、子どもの安全への不安など、家庭の中に複雑な困りごとが重なっていることも多いです。そのようなときには、バディチームだけで抱え込むのではなく、行政や関係機関と連携し、新たな支援につないでいきます。
食事の支援が、家庭の困りごとを見つけて、必要な支援につなぐ入口にもなっているのです。
食卓に並ぶのは、愛情と工夫が詰まった「普通の家庭料理」
「肉じゃが、カレー、ハンバーグ、ぶり大根、ポテトサラダ、おひたし、きんぴら、煮物、オムライス」。食事の支援で作るのは、特別なごちそうではなく、日々の暮らしの中にある、あたたかな家庭料理です。
料理が完璧である必要もありません。レシピアプリを見ながら作ることもあります。
訪問先にある調理道具や、冷蔵庫にある食材を見ながら、「今日はこれで何が作れるだろう」と考えていきます。
大切なことは、今日の食卓を整えること。
親子が少しでもほっとできる時間をつくること。
栄養のある食事が食卓に並び、家族みんなで囲む。
それだけで、家庭の空気が少し変わることがあります。
「この日は訪問があると思うと気持ちが楽になる。心の余裕が違うし、子どもにも優しくなれる」
「週に1回、お料理を作ってもらえて、美味しいご飯で元気になれる」という保護者からの感想もお聞きしました。
食事の支援は、保護者が罪悪感なく体を休める時間をつくります。そして、保護者に少し余裕が生まれることで、子どもへの接し方にも穏やかな変化が生まれていきます。
子どもたちの中には、子育てパートナーが作る料理を楽しみにしている子もいます。あるご家庭では、子どもたちの間で「取り合いになるほど人気のメニュー」が生まれました。食事を通じて、家庭の中に笑顔が増えて、親子の関係に小さな好循環を生むこともあるのです。
訪問型の食事支援だからこそ届く安心
大勢が集まる場所に出向くことが難しい子どもにとって、自分の家で食べられる温かいごはんは、特別な意味を持つことがあります。
ある高校生のお子さんは、「自分の家で、自分のお皿で温かいご飯が食べられて幸せだと思った」と伝えてくれました。
住み慣れた家で、自分のお皿で、温かいごはんを食べる。
その当たり前のように見える時間が、子どもにとってほっとできるひと時になります。また、平日の夜、一人で過ごすことが多かった小学生の男の子は、子育てパートナーが来る日を心待ちにしていました。普段はカップ焼きそばなどの簡単な食事が多かった中で、子育てパートナーが作るオムライスが大好きになりました。
「子育てパートナーさんが来た日の夜は、お母さんの機嫌がいい。ご飯も美味しくて、お母さんも優しくなるから、来てくれる日が一番好きなんだ」その子は、こう話していたそうです。
食事の支援を受けた保護者からは、切実な声が寄せられています。
「頼れる人がいない中、子どもたちがおいしそうに食べている姿を見られて本当に嬉しかった」
「この日は訪問があると思うと、気持ちが楽になる」
子育てパートナーが調理だけではなく、一緒に片付けなども行い、少しずつ生活のペースを取り戻していく。 その過程で、保護者自身が「もう一度立て直していけるかもしれない」と感じられることがあります。
できていないことを指摘するのではなく、今ある暮らしに寄り添いながら、一歩一歩生活環境を整えていく支援です。

子育てパートナーの活動のマンガを公開しています。
ウェブで読む→子育てパートナーの活動マンガ『扉の向こう』第3話
インスタグラムで読む→こちらのリンクから📲
初めてでも、チームで支える伴走体制
子育てパートナーとして活動しているのは、20代から70代までの幅広い人たちです。
全員が専門資格を持っているわけではありません。子育て経験や家事経験がある人もいれば、地域の子どもや家庭を支えたいという思いから参加する人もいます。
だからこそ、バディチームでは、初めての訪問には事務局スタッフが同行し、活動が始まってからもコーディネーターが丁寧に相談に乗る体制を整えています。
「この家庭では、どこまで関わったらいいのだろう」
「今日の対応でよかったのだろうか」
「次回はどうしたら、もっと安心してもらえるだろう」
そうした迷いや不安を一人で抱え込まないよう、チームで支えています。
子育てパートナーの活動に関心のある方は、ぜひ説明会にご参加ください。
バディチームでは、こうした困難な現場を支えるために、事務局コーディネーターによる丁寧な伴走体制を整えています。子育てパートナーに特別な資格は必要ありません。「誰かの役に立ちたい」という想いを持つあなたの力を、必要としている親子が待っています。
活動に興味を持たれた方は、ぜひホームページから「子育てパートナー募集説明会」にお申し込みいただくか、事務局までお気軽にお問い合わせください。
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