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コラム 2024.12.26

【保育バカ一代】vol.30 子どものグルメ Season2

今の子どもに好きな料理のアンケートをとると、寿司が堂々の1位だという。カレーやハンバーグや鶏のから揚げを抑えて、この結果は快挙である。

 

昔はご馳走だった寿司も今では身近な食べ物となったが、その立役者は何といっても回転寿司だろう。手頃な値段で食べられるのはもちろん、カニサラダやコーンマヨなどユニークなネタが楽しめるも回転寿司の魅力である。

 

ただ、一流の職人による伝統的な江戸前寿司も、日本が世界に誇る偉大な食文化であることは間違いない。私もいつか自分へのご褒美として、ザギンでシースーと洒落込んでみたいものである(年がバレる)。

 

送迎の支援でSくん(6歳)を幼稚園から家まで送る途中、ちょっと高級な寿司屋の前を通りかかった。店頭の看板にはさまざまな寿司の写真が並んでいるが、当然カニサラダやコーンマヨは無い。

 

私が「お寿司おいしそうだな~」と言うと、Sくんも「食べたーい」と反応した。Sくんとはけっこう長い付き合いだが、最近は悪ふざけばかりしているので手を焼いている。だから私はSくんに、ちょっとイジワルなことを言ってみた。

 

「ま、子どもは玉子かおいなりさんかカンピョウ巻きを食べなさい」

 

きっとSくんは「えー?やだ、○○が食べたい」と言うだろう。来年は小学生になる食べ盛りのSくんが、この3種類だけで満足するはずがない。つくづく私はイジワルな大人である。

 

さて、いったいSくんはどんなネタが食べたいのか。マグロの赤身やサーモンや甘エビあたりなら全然かまわないが、ウニとかイクラとか大トロとか言ったら「子どもがそんなもん食ったら、ロクな大人にならないぞ!」と説教してやろう(時代錯誤な偏見か?)。

 

そんなことを考えていたら、Sくんは私にこう言った。

 

「キュウリがいい♪」

 

久しぶりにSくんをかわいいと思った。

 


 


事務局スタッフ“しげさん”による保育エッセイ♪

子どもや保護者との関わりにおいて大切なことやさまざまな保育の現場で感じたことを、あたたかくユーモラスな視点で綴っています。 

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