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コラム 2023.12.22

【保育バカ一代】vol.19 子どものグルメ

夕暮れ時の街を歩いていたら、3歳くらいの男の子を乗せた母親の自転車が、中華料理のチェーン店の前で止まった。夕飯のおかずを買いに来たのだろうか。

 

男の子は自転車から降りると、店頭に貼られたチンジャオロースのポスターをジ~ッと見つめた。やがて母親が男の子に声をかけた。

 

母「寒いからシャツの裾を入れなさい」

子「(ポスターを見ながら)おいしそー♪」

母「早く!カゼひいちゃうでしょ!」

子「(ションボリして)おいしそう……」

母「聞いてるの!?」

子「(泣きそうな顔で)おーいーしーそーおー!」

 

私はこの愛しくも不毛なやり取りを眺めながら「早くママの言うとおりにして、チンジャオロース買ってもらいなよ……」とつぶやいた。

 

子どもが嫌いな野菜の代表といえばピーマンだが、チンジャオロースが食べたかったあの子はピーマンが好きなのかもしれない。

今は子どもが嫌いなものを無理やり食べさせるような時代ではないが、何でもおいしそうに食べる子どもを見るとやっぱり気持ちがいい。

Hくん(1歳)もそんなひとりである。

 

Hくんはピーマンだろうがニンジンだろうがどんな野菜もムシャムシャ食べるが、中でもいちばん好きな野菜はカボチャである。いかにHくんがカボチャを大好きかがわかるエピソードを、Hくんのママが教えてくれた。

 

ある日、ママとHくんはスーパーで買い物をした。家に帰ってママが買い物袋を台所に置くと、Hくんが買い物袋をガサゴソとをあさり、中からひとつの食材を取り出した。1/4にカットしてラップで包んだ、生のカボチャである。Hくんはそれを両手で持ってジ~ッと見つめた。

そして、

(ガリッ)

生のカボチャにかじりついた。

 

無論とても食べられたものじゃないのですぐに諦めたらしいが、それにしても恐るべきカボチャ愛である。歯が欠けなくてよかったね。

 


 


事務局スタッフ“しげさん”による温かく、時にユーモラスな保育エッセイ♪ 

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