【保育バカ一代】vol.29 あなただけ見つめてる
コラム 2024.11.25子どもショートステイ事業の準備が始まりました
バディチームではかねてから新宿区の子どもショートステイ事業を行いたいと思っていまして、この夏、いよいよ「協力家庭」になるための研修を受講しました。
そして、すでに新宿区の協力家庭を実践されている西新宿の「れもんハウス」さんの見学に行き、今後、現場研修として参加し、学ばせていただくことになりました。
「れもんハウス」は(一社)青草の原の代表、藤田琴子さんが母子生活支援施設の職員としても働きながら運営をされています。
今回、藤田さんに「れもんハウス」を始めるきっかけや居場所に対しての思いをお聞きしました。
【れもんハウスを始めるきっかけ】~インタビューより~
母子支援施設退所後の母子の生活への不安、ヘルパーなど頼むことすらできない人もいて、行き届かなさへのもどかしさがありました。 退所後、職員としても訪問する際に、必要な人へ 個人的に声をかけ、れもんハウスを紹介しています。
子どもを育てなきゃ!と気持ちが強すぎで空回りしている母や、よく怒ってしまう母。れもんハウスでは、子どもがイタズラしても笑ってくれる、 安心できる、子育てモードから少し離れられる空間でありたいと。
退所後、母子分離になってしまった母が寂しさから夜中に電話があった際には「今からおいで」と言って一緒にご飯を食べたりできる。れもんハウスがあることで、職員の立場とはまた違った関係が築けます。
子どもにとっても、大人にとっても、家族と思える人がいなくても、働いていてもいなくても、どんな人にも自分の居場所、居心地の良い場所。
その人の余白になるような場所に、れもんハウスがなればいいなと思っています。
▼れもんハウス
実施場所の物件やスタッフ体制など、まだまだ課題や準備がたくさんありますが、少しずつ進めていきたいと思っています。一番の課題は実施場所の物件探しです。空き部屋の活用や空き家事業をご相談できる方がいらしたらぜひご一報、ご紹介ください。
※子どもショートステイとは保護者の出産や病気での入院、家族の介護、育児疲れなどで昼夜を通してお子さんを養育する方がいないときに、区内の乳児院や協力家庭でお預かりをする制度です。バディチームは協力家庭という形になります。