【保育バカ一代】vol.29 あなただけ見つめてる
コラム 2024.11.25【開催報告】事務局向け内部研修『アサーティブコミュニケーション』
8/8(木)事務局スタッフを対象に『アサーティブコミュニケーション』を学ぶ研修を実施しました。
講師は東京立正短期大学 幼児教育専攻 准教授の鈴木健史先生です。鈴木先生には過去にも何回か子育てパートナー向けの研修講師をお願いしていますので、バディチームのことはよく知ってくださっています。
アサーティブとは、自分も相手も大切にする自己表現。自分を卑下せず、相手を見下さず、自分の気持ちを素直に、率直に相手に伝えるコミュニケーションスタイルです。
バディチームでは「受容・傾聴・共感」を大切にしていますが、多様性の時代の中、アサーティブを理解することで、誤解やストレスを減らし、職場での協力関係やチームワークをさらに向上してくために選んだ研修テーマです。
まずは自分のコミュニケーションの特徴や傾向に気付くことが大切ということで、様々なワークを通して自分の内面に目を向け、そこで気付いたことや感じたことをスタッフ同士で共有しました。
ワークは、二人一組で話し役と聴き役になってお互いの印象をフィードバックする、アサーティブチェックシートの記入、アイメッセージへの書き換え、自分の思いを表現するDESC法、などです。
鈴木先生の講座ではいつも講義だけではなく、アクティブラーニングとしてワークがたくさんありますので今回も実際に体験することでより実感ができました。
印象に残ったのは、「コミュニケーションはキャッチボールなので前提としてミスが起こって当然という意識を持つ」ということです。ただ、コミュニケーションはスキルであり、続けることで精度は上がっていくとのことなので高めていこうとする意識や学びが大切ですね。
また、妄想や空想から人間関係が悪くなることもあるようです。
「あの人は私のことを悪く思っている…」
本当はそんなことはないのに、自分で勝手に妄想して苦手意識を持ったり、その人を避けたり。
でも、話してみたらそれは誤解だったなんてこともあるので、やはりコミュニケーションの質を上げるとともに、量を増やすことも必要だと感じました。
この事務局向け研修は2回講座になっていて、後半は11月に開催します。
今回の学びをもとに各自でのホームワークも出ていますので、次回までに取り組んでいきたいと思います。
鈴木先生、有意義な講座をありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。
【鈴木健史先生 プロフィール】
東京立正短期大学 幼児教育専攻 准教授
保育ファシリテーション実践研究会 主宰
子育て家庭支援団体SomLic 副代表
児童養護施設職員、幼稚園教諭、保育所の保育士を経て大学院にて人間関係論、ファシリテーション、組織開発を学ぶ(教育ファシリテーション修士、家政学修士)。専門は保育者論、子育て支援、ファシリテーション、コミュニケーションなど。
▼主要著書
「マネジメント」ミネルヴァ書房(編著)
「園内研修や会議が劇的に変わる保育ファシリテーション」フレーベル館(編著)
「保育リーダーのための職員が育つチームづくり」中央法規出版(編著)
「保育リーダーシップ評価スケール」法律文化社(共著)
▼保育ファシリテーション実践研究会
https://www.hoiku-facili.work/