【私たちはこんなご家庭のお手伝いをしています】vol.2 お掃除とお片付け

【お掃除とお片付け】

小学生の女の子が一人いるAさんのお宅は、お父さんとお母さんの3人家族です。心身の不調でお母さんは昼間はほとんど寝ている為、日々の食事作りはお父さんがお一人でされていますが、片づけまでは手が回らず、自宅は足の踏み場もないほど散らかっている状況でした。

支援当初、お母さんは知らない人が自宅に入ることに不安を感じているご様子でした。子育てパートナーはお母さんの不安なお気持ちに配慮しながら、自宅にある物は出来る限り動かさないよう慎重に掃除と片付けを進める支援が続きました。支援当日にすっきり片づけても、翌週には以前の状態に逆戻りしていることも珍しくはありませんでした。

それでもバディチームの支援で最も大事なことは、スムーズに片づけが進むことや作業量ではなく、お母さんが子育てパートナーを拒否せず受け入れ続けて下さることと、子育てパートナーがお母さんに寄り添い続けること、という意識をバディチーム全体で共有しながら支援を続けました。

回数を重ねる毎に、当初は不安そうに見えたお母さんの表情や態度が少しずつ和らぎ、お礼の言葉を言って下さることも増えました。

幼かった女の子も学年が上がるにつれ自宅の散らかり具合が気になってきているようで、子育てパートナーが一緒に女の子のお部屋の掃除や片付けをする時間も増えています。

誰も悪くない事情で、困りごとを抱えてしまうご家庭があります。
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