特定非営利活動法人バディチーム
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コラム 2024.09.17

【今日このごろのこと】vol.9 ただいま模索中

残暑の厳しさが続く中、私たちは「あの親子は大丈夫だろうか」と心配になるご家庭がいくつもあります。

 

特に、室内に物が溢れていたり、虫が多かったり、衛生状態が悪化している家庭です。これらのご家庭は、社会の中で見過ごされがちな課題を抱えていますが、その中で懸命に生きる親子の姿を私たちは尊重しなければなりません。

 

衛生状態が非常に悪い場合、乳児がいる家庭では、子どもが一時的に家から離れて生活する対応が取られることが多いですが、学童期の子どもたちがいる家庭では、子どもたちが過酷な状況で長年生活し続けていることも少なくありません。

 

こうした状況に置かれた保護者の方々は、うつ状態で動けなかったり、特性があることで出来ないことが多かったり、さらには自身も非常に厳しい環境で育ち、普通に清潔な環境を経験していないなど、さまざまな背景や事情を抱えています。そのような中で、何とか今を生きることに精一杯な状況です。

 

家事支援に抵抗感を持つ保護者を支えながら、子どもたちに清潔な環境での生活を保障するべく家事支援を行い、さらに子どもたち自身も少しずつ自分でできることを増やし、経験値を上げてもらうことを目指す支援は本当に難しいものです。

 

社会全体でこの課題に取り組み、親子が尊厳を持って生活できるよう支援を続けていく必要があります。

 

日々の訪問支援に努力を重ねるとともに、行政が十分に機能していない部分に対して、NPOとして何か別の形でできることはないかと模索を続けている今日この頃です。

 

 


 
どんな子育て家庭でもちょっとしたことから虐待リスクが高まります。虐待は他人ごとではなく、誰にでも起こる可能性があるもの。適切な支えがあることで助けられる家庭がたくさんあります。児童虐待予防のために、あなたのできることでお力を貸してください。

 

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