特定非営利活動法人バディチーム
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【開催報告】内部研修『池袋防災館での防災体験ツアー』

7月5日(土)、子育てパートナーと事務局スタッフを対象に、内部研修「池袋防災館での防災体験ツアー」を実施しました。

 

バディチームが受託をしている「子育て世帯訪問支援事業」では、育児・養育支援を行う訪問支援員に対して、AED(自動体外式除細動器)の使用や心肺蘇生法を含む救急救命講習、事故防止に関する講習の受講が定められています。今回のツアーもその一環として企画されたものです。

 

当日は、子育てパートナー4名と事務局スタッフ3名が参加し、「地震体験」「消火体験」「煙体験」「救命救急体験」の4つを体験しました。

 

それぞれの体験内容

 

◆ 地震体験

東日本大震災と同じ震度7の揺れを再現した地震体験では、テーブルの下にもぐり、脚をしっかりつかんで揺れに耐える姿勢を取りました。中には、揺れの強さに体を支えきれず、床に転んでしまう参加者もおり、実際の恐怖と対応の難しさを身をもって感じる機会となりました。

 

 

 

◆ 消火体験

水の入った消火器を使って、的に向けて噴射する体験を行いました。あわせて、消火器の種類や使い方、消火すべきか避難すべきかの判断基準なども教えていただきました。

 

 

◆ 煙体験

煙(人体には無害)で満たされた暗い空間を、非常口マークを頼りにしゃがみながら移動。ハンカチやタオルで口を覆い、煙を吸い込まないようにしながら、出口を目指す体験をしました。

 

◆ 救命救急体験

心臓マッサージやAEDの使い方を実際に行う実技体験を行いました。基本は成人向けの内容でしたが、子どもへの対応についても質問ができ、訪問支援の現場を想定した実践的な学びにつながりました。

 

 

 

参加者の感想

 

  • 地震や火災の疑似体験ができ、とても良かったです。実際に地震や火災が起きた時に支援先のお子さんを安全に誘導できるか、考えるきっかけになりました。
  • 震度7の地震体験がとても衝撃を受けました。知識としては知っていたことでも、実際に体験してみると、思っていた以上の揺れに自分の体を支えるだけで精一杯。支援中だとしたら、お子さん(ご家族含め)を守れるのか?と正直パニックになりそうだと感じました。だからこそ、こうやって一度体験をできたことはとても大きいと感じました。
  • 消火器は今まで使ったことがなかったので、いざというときに使い方が分からなかったと思います。「天井に火が燃え広がってしまったら消火はあきらめて避難」という具体的な目安もお聞きできてよかったです。
  • 救急救命講習は以前も受けたことがありましたが、「こんなに忘れてしまっているものなのだな…」と反省しました。今回改めて学べて良かったです。「AEDをやろうか迷う時はやった方がいい」という講師のお話もしっかり胸に刻みました。
  • 全ての体験に対して、緊急の状況ではパニックになり慌ててしまうと思うので、「一度でもやったことがある」という経験がとても大事だと感じました。

 

やはり実際に体験することで得られる気づきや学びは多く、今回の研修はとても有意義な時間になりました。

 

地震や火災、事故はいつ起こるかわかりません。

支援先のご家庭で起こるかもしれない“もしも”に備えることは、私たち支援者にとって欠かせない準備のひとつです。

 

実際の緊急時には、その場で即座に判断し、行動する臨機応変な対応が求められますので、この学びを少しでも活かしていきたいと思います

 

参加してくださった子育てパートナーの皆さま、ありがとうございました。

 

ご好評をいただいたこともあり、次回は秋か冬頃にも企画予定です。
今回参加できなかった方も、ぜひ次の機会にご一緒しましょう。

楽しみながら学び、防災意識を高めていく場を今後も続けていきたいと思います。

 

 

 

 

東京消防庁 池袋防災館

 

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