特定非営利活動法人バディチーム

【保育バカ一代】vol.21 おもちゃホラホラ症候群

こんな経験をしたことはないだろうか。

 

小さい子どもを預かり、ママがいなくなると、子どもが泣き始めた。あやすためにおもちゃを手に取り「ホラホラ~♪」と子どもの顔の前にかざしてみたが、子どもは「エーン!」と泣いてばかりでおもちゃなど眼中にない。

 

別のおもちゃに持ち替えて、さっきより子どもの顔の近くで「ホラホラ~♪」としてみたが、子どもは「ビエーン!!」と大泣きしながら顔を背けてしまった。

 

また別のおもちゃに持ち替えて、もっと子どもの顔に近づけて「ホラホラ~♪」としてみたが、子どもは「フギャー!!!」とさらに激しく泣いてしまい……

 

早く泣き止んでほしいがために、嫌がる子どもに何度もしつこくおもちゃをゴリ押ししてしまう。

このような大人側の心理や行動を、私は「おもちゃホラホラ症候群」、または「THS」と呼んでいる(Toys Hora-hora Syndrome)。

 

他人に預けられた経験の無い子どもにとって、ママがいないという状況はこの世の終わりに匹敵する大事件である。なかなか泣き止まないのも無理はないだろう。そんなときに顔の近くでおもちゃをホラホラされたって、そんなのハエが飛んでいるようなものでうっとうしいだけである。

 

こういうとき、私ならまず子どもを抱っこする。暴れなければそのまま抱っこを続け、暴れたら静かに降ろして見守りに徹する。あとは余計なことを一切せず、その子が泣き止むまでその子のペースでゆっくり待つ。無理に泣き止ませようとするより、私は安心して泣かせてあげたい。

 

ただ、集団保育の場で私がそれをやると、よくまわりの人からおもちゃを「ホラホラ~♪」とされたり「ちゃんとおもちゃや絵本を使ってあやしなさい!」と怒られたりしてしまう。もしここで私が「それは『おもちゃホラホラ症候群』ですよ」と伝えても、きっと「ハア?何それ」と言われるのがオチだろう。

だってこれは私の造語なのだから。残念。

 

 


 


事務局スタッフ“しげさん”による保育エッセイ♪

子どもや保護者との関わりにおいて大切なことやさまざまな保育の現場で感じたことを、あたたかくユーモラスな視点で綴っています。 

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