【保育バカ一代】vol.29 あなただけ見つめてる
コラム 2024.11.25渋谷のラジオ「子どものソーシャルワーク、非行少年の立ち直り支援~NPO法人日本子どもソーシャルワーク協会の活動への思い~」
6月1日(火)の渋谷のラジオはゲストに特定非営利活動法人日本子どもソーシャルワーク協会の理事長、寺出壽美子(てらで すみこ)さんをお迎えし、代表の岡田と対談形式で行いました。
テーマは「子どものソーシャルワーク、非行少年の立ち直り支援~NPO法人日本子どもソーシャルワーク協会の活動への思い~」
今回は協会の立ち上げから現在までの活動、そして支援する子どもたちの状況についてお話を伺っています。
実は寺出さんは岡田の恩師でもあり、日本子どもソーシャルワーク協会の活動はバディチーム設立のルーツでもあります。
そんなバディチームにとっても大きな存在でもある寺出さんのお話を一部抜粋しましたのでぜひお読みください。
【法人設立に至る経緯】
1990年代ごろ、法人立ち上げ前から電話相談を受けてきた。
不登校・ひきこもり、いじめに悩む子どもや若者、少年犯罪の被害者・家族からの相談など、養育相談から非行相談までさまざまな相談があった。
2000年には、17歳の少年事件が起こり(西鉄高速バスジャック事件/2000年、愛知県豊川市・主婦殺人事件/2000年)、特に愛知県豊川市の事件では、男子高校生が「殺人の体験をしてみたかった(人を殺してみたかった)」という動機のもと、見ず知らずの主婦を殺害した事件は世を震撼させた。
さらには、子どもを持つ母親から生活保護受給申請が却下され、幼児が餓死するニュースもあった。
このような事件が起きる前に「ソーシャルワーカーが対応できないか」、「全国各地に子どもに関するソーシャルワーカーが必要」であると考え、2000年10月、子どもに関するソーシャルワーカーを養成するために、子どもソーシャルワーク講座を開設。
同年12月に日本子どもソーシャルワーク協会を設立した。
【現在の活動】
ケアワーカーの訪問(世田谷区・目黒区の養育支援)、ユースワーカーの訪問、非行少年の立ち直り支援の活動を中心に、子どもから若者までの支援を行っている。
【活動するスタッフ】
スタッフは子育て経験者の応募もあるが、大学生・大学院生の学生や社会福祉士、精神保健福祉士の取得を目指す社会人学生からの応募も多い。
学生の就職先には、子ども家庭支援センター、児童相談所、児童養護施設、自立支援施設などの福祉分野を選択する人、さらには家庭裁判所調査官、保護観察所の司法の道に進んだ人もいる。
学校卒業後や資格を取得した後は、就職をしてしまうのでケアワーカー・ユースワーカーを巣立ってしまうが、学生の間にさまざまな経験をすることでプラスになっていること、さらには社会にも貢献しているのではないか、と最近思うようになってきた。
【現在の調査研究(日本財団助成金事業)】
今年度4月から日本財団助成のもと、調査研究を進めている。この調査研究は、現在の自治体の養育支援訪問事業が果たして心理的虐待を受けた子どもの回復への支援に適しているかどうかを検証していくこと。
詳しくはこちらのページから→http://www.jcsw.jp/columns/vol_10.html
寺出さん、素敵なお話をありがとうございました。
下記のリンクから放送の全編を聞いていただけます。
地域で子どもや若者たちが安心して生活ができる社会や子どものソーシャルワークについて、一緒に考えてみませんか。
▼放送はこちらから!
2021年6月1日(火)9:00-9:55放送
https://note.com/shiburadi/n/n3b883dc52a68
▼渋谷のラジオ
▼特定非営利活動法人日本子どもソーシャルワーク協会